ごあいさつ

 

浄法寺の漆は国産漆の最後の砦と言っても過言ではありません。

 
国内で使われている漆の約98%は中国産漆で、国産はわずか2%。
縄文時代早期(約9,000年前)からの長い歴史を持つ日本の漆の伝統は、残念なことに需要の低迷や職人数の減少・高齢化により「風前の灯」となっています。
 
それは、自然由来の優れた資源である漆の魅力が忘れ去られ、知られていないことも一因です。
漆の伝統を後世に継いでいくためには、漆掻き職人が集団として残っている今こそ、対策を講じなければなりません。 
 
こんなに魅力的な素材を失ってはならないと漆文化の継承と革新、そして漆産業の振興を願い、起業しました。
 
岩手という豊かなフィールドで、漆というクリエイティブな素材に出会えたことを感謝します。
 
 
平成21年4月1日 起業の日に
株式会社浄法寺漆産業 代表取締役社長  松沢 卓生 
 

 


浄法寺漆産業 ロゴマークについて


漆の木の幹に「カンナ」を使い一文字に傷を付ける。
 
その傷を癒そうとして自ら出す樹液の一滴一滴を「タカッポ」めがけ「ヘラ」で素早く掻き採る漆掻き職人。
 
まさに漆の原点であるこの「掻き傷」と「樹液」をマークのモチーフとした。 
 
漢字4文字の「浄法寺漆」。「浄」、「法」、「漆」、この3文字に共通する部首・偏は、 サンズイ(水部)で、意符として液体に関することを示している。
このサンズイと掻き傷を一体化させる表現で、漆の生産現場を知らない人にも印象づける。
 
また、文字の意味を象徴化することで、浄法寺漆のクオリティとオリジナリティ、日本の伝統文化をターゲットに対し訴求する。

                                                       
武藤 正彦

 
ロゴマークデザイン 
武藤正彦氏 略歴
 
1953年秋田県男鹿市生まれ。
1976年和光大学人文学部芸術学科卒業。
デザインプロダクション(秋田市、盛岡市)で、グラフィックデザイン、金融機関PR、CI・VIデザイン、サインデザイン、商品・ブランド開発デザイン、市町村合併の市章制定支援業務などを手がける。
秋田でバリアフリー、岩手で景観まちづくりのNPO活動。
2011年新秋田県立美術館コーディネーター。
秋田県教育委員会生涯学習課政策監として新秋田県立美術館の開館準備業務に携わる。
2013年退任後、フリーランス。