萩ガラス Hagi Glass

 
 1859年、萩藩師・中嶋治平による産業奨励を目的とした建白書の提出から、萩ガラスの歴史は始まります。翌年には萩城下南圏内にガラス製造所が設置され、江戸や大阪から職人集団を紹聘して製造が開始されました。
 その後、萩ガラスは品質の高さと美しさから珍重され、公家や天皇家にまで献上するに至ります。
  しかし、1866年にガラス製造所は失火により焼失し、幻の萩ガラスとして忘れ去られてしまいました。1992年、萩ガラス工房が設立され、古文書や残存しているガラスをもとに、当時の復刻品の製作を開始。現在では国内最高レベルの技術と品質で、新たな挑戦を続けています。
 
萩ガラスの特徴
萩ガラス工房は、1520℃という国内最高温度域でのガラスづくりを行っています。高温で焼成するため、一般的なソーダガラスよりも丈夫な硬質ガラスが生まれます。
萩ガラスの特徴である淡い緑色は、鉄分の多い活火山・笠山(山口県萩市)の石英玄武石を溶かした自然の色。無色のガラスは脱色して作られたもので、同じく萩生まれの純国産ガラスです。
また、国内唯一、萩ガラス工房でのみ生産されているのが、内貫入ガラス。異質のガラスを組み合わせた三層構造により、内側にヒビを封じ込めた独自の製品を生み出しています。
 


 "2つの純国産コラボレーション"


本州最東端の岩手と、最西端の山口、遠く離れたそれぞれのハンドメイドがコラボしました。
 
どちらも地元で採れた素材にこだわったものづくり。ガラスの軽やかさと、漆のぬくもりを合わせ持つ器です。日々の食器はふだん使いだからこそベーシックでいて、少しだけアクセントがほしいもの。
そんな、毎日使いたくなる食器をめざしました。
 

 

2013年度 グッドデザイン賞受賞






グッドデザイン賞審査委員の評価

岩手県の漆と山口県のガラスのコラボレーションという、遠く離れた国内の2つの産地の職人の手から生まれた、モダンで美しい器だ。
安価で手軽な素材に押され、需要が減少している国産漆に新たな価値を与え、現代の生活の中に再生させる優れたデザインの挑戦である。
漆単体でなく、敢えて異なる産地の異なる素材との調和を追求することで、シンプルでありながら変化に富んだ豊かな表情と物語を生み出した。
すっきりとしたフォルムのガラスの徳利と漆の猪口、揺らぎのあるフォルムのグラスと漆の蓋、貫入の入った耐熱ガラスと漆の受け皿、個性ある造形と機能性が両立したクオリティの高いデザインである。

担当審査委員| 山本 秀夫   池田 美奈子   左合 ひとみ   松田 朋春


 

出展

 

 
2012年 ニューヨーク国際ギフトフェア
2013年 パリ メゾン・エ・オブジェ、フランクフルト アンビエンテ2013
      東京インターナショナルギフトショー
2015年 経済産業省"The Wonder500"選定 
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耐熱ひびグラス


かぶせ蓋付きグラス(小)


スリット蓋付きグラス(小)


スリット蓋付きグラス(大)


角徳利


丸徳利